オンデマンド講演会

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なお本会の性質上、講演動画の配信は川崎医学会会員に限りますことご了承ください。
川崎医学会講演会:
kouenkai@med.kawasaki-m.ac.jp

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医学会講演会のお知らせ

第576回川崎医学会講演会

日 時 令和8年2月4日(水)17:30~18:30
場 所 医大校舎棟 M705
座 長 仁科 惣治
演 題 「肝細胞癌複合免疫療法の真価を
国内多機関共同研究から考察する」
演 者 香川大学 消化器内科 地域医療総合医学講座
客員教授 谷 丈二 先生

切除不能進行肝細胞癌(HCC)に対するICI複合免疫療法においては、現在保険適用となっている”アテゾリズマブ+ベバシズマブ(Atezo+Bev)”と”デュルバルマブ+トレメリムマブSTRIDEレジメン)”の戦略的使い分けが重要である。Atezo+Bevは、高い奏効率と早期死亡抑制に優れ、国内データでも1st Line治療の全生存率(OS)中央値26.2ヶ月と良好な長期予後を示す。一方、STRIDEレジメンは単回プライミングによる長期生存Long term tail)を狙い、治療中の肝 予備能維持にも期待できる。治療戦略として、早期の腫瘍縮小を狙うならAtezo+Bevを、肝予備能温存や長期の病勢制御を重視するならSTRIDEを選択する傾向にある。いずれの治療も免疫介在性有害事象(imAE)に対する早期管理と後治療への円滑な移行が、OS最大化の鍵となる。さらには、第3のICI複合免疫療法として最近保険適用となったニボルマブ+イピリムマブ(Nivo Ipi)の話題にも触れたい。

※ 大学院生で講義として受講する場合は必ず教務課(大学院)へ問い合わせ下さい。

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