岡山県地域包括ケアシステム学会
　 Okayama Society of Community-based Integrated Care System（OCCS）　

 設立趣意書 

我が国の高齢化は、他国に類をみない速さで進行しています。そこで、厚生労働省は新たな施策として、「地域包括ケアシステム」の構築を打ち出しました。すなわち、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度の要介護状態となっても住み易い地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される街づくりを目指しています。

岡山県においても、地域包括ケア体制推進総合事業や岡山地域医療構想・包括ケアシステム研究会、岡山県在宅医療推進協議会、岡山県地域リハビリテーションリーダー育成・広域派遣事業をはじめとする様々な事業や、市町村で取り組まれている事例の紹介など、活発な取り組みが行われています。しかし、これらの事業はトップダウン型の戦略であり、各事業所の代表者に及ぼす影響力は強いものの、実際に医療福祉の現場で働いている介護職員やリハビリテーション専門職、介護支援専門員、等のすべてに情報が行き渡るには相当な時間が必要となります。そこで、医療福祉の現場で働く人々の抱えている問題点や成功例を共有できる場を提供することが急務と考え、岡山プライマリ・ケア学会との協力のもとで、「岡山県地域包括ケアシステム学会」を設立することといたしました。

本学会の学術大会は通常の医学会とは異なり、先進的な知識や経験を発表することが主目的ではなく、高齢者や障がい者等のケアに関する日常的な問題、小児期からの健康の増進と疾病・障がいの重症化予防、健常者や地域住民を含む街づくりと連携の在り方、等について、多職種間で討議し合うことで医療福祉サービスの向上に寄与することが目的です。ボトムアップ型の手法によって、岡山県の全域において理想的な地域包括ケアシステムが完成することを強く熱望いたします。

 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成２８年２月１日

　　　　　設立発起人

　　　　　　　石本傳江（岡山県看護協会　会長）

　　　　　　　江澤和彦（岡山県医師会　理事）

　　　　　　　遠藤　浩（倉敷リハビリテーション病院　名誉院長）

　　　　　　　難波義夫（岡山県病院協会　会長）

　　　　　　　則安俊昭（岡山県保健福祉部医療推進課　課長）

　　　　　　　浜田　淳（岡山大学大学院医歯薬学総合研究科医療政策・医療経済学分野　教授）

　　　　　　　福嶋啓祐（岡山プライマリ・ケア学会　会長）

　　　　　　　藤本宗平（岡山県老人保健施設協会　会長）

　　　　　　　堀部　徹（岡山県介護支援専門員協会　会長）

　　　　　　　椿原彰夫（川崎医療福祉大学　学長）

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