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第521回川崎医学会講演会
:: 日 時 | 令和5年9月22日(金)17:30~18:30 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 林 周一 |
「ゲノム編集技術がもたらす新たな遺伝学」
理化学研究所生命機能科学研究センター生体モデル開発チーム
チームリーダー清成 寛先生
1990年代以降の哺乳類遺伝学は、ES細胞を用いたジーンターゲティング法による遺伝子改変マウスの時代であった。遺伝子改変マウスは、個体レベルでの遺伝子機能解析を可能とし、これまでの遺伝学研究に新たな展開をもたらした。しかしながら、生体内で起こる複雑な生命現象を正しく理解するには多様な動物種による比較研究が重要である。ゲノム編集技術の誕生は、これまでマウスを中心とした一部の動物種でしか実現できなかった遺伝子改変を様々な動物種で可能とした。本講演では、有袋類のオポッサム、爬虫類のヤモリを中心に、遺伝子改変動物開発について紹介する。