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過去の講演会
第556回川崎医学会講演会
日 時 | 令和7年2月28日(金)17:30~18:30 |
場 所 | 総合医療センター5階 カンファレンス室1 |
座 長 | 山辻 知樹 |
演 題 | 「食道がん外科診療-多職種チーム医療と働き方改革-」 |
演 者 | 浜松医科大学 外科学第二講座 教授 竹内 裕也 先生 |
わが国における食道がん外科治療例は年々増加傾向にあるが、この10年で高齢患者の割合が増加しつつも周術期死亡率と長期予後は大きく改善した。この理由として、胸腔鏡下手術やロボット支援手術のような低侵襲手術の普及と多職種チーム医療による周術期管理の向上、施設の集約化、集学的治療の進化が挙げられる。近年、外科医の減少や外科離れが指摘される中、当科では全国に先駆けて働き方改革を積極的に進めている。ワークライフバランスを重視した環境整備により、教室員が心身の健康とやりがいを維持しながら、患者さん一人ひとりに寄り添い、質の高い医療と研究に専念できる体制を整えている。
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※大学院生で講義として受講する場合は必ず教務課(大学院)へ問い合わせてください。
第555回川崎医学会講演会
日 時 | 令和7年2月20日(木)17:15~18:15 |
場 所 | 総合医療センター5階 カンファレンス室1 |
座 長 | 友田 恒一 |
演 題 | 「内科 総合診療の心得~自験例から学んだこと 専門医と総合内科医の往復を通じて~」 |
演 者 | 奈良県立病院機構 奈良県西和医療センター 総合内科・感染症内科・腫瘍内科 部長 中村 孝人 先生 |
超高齢化
社会において、多疾患併存の高齢患者に対する診療やケアの質には、施設内、施設間、地域間でばらつきがあります。この課題にどのように対峙するべきか、総合内科医としての力量が問われていると日々感じています。疾患Disease )だけでなく、“やまい Illness )への配慮を含めた総合的なアプローチをいかにトレーニングできる環境を維持・発展させるかが重要だと考えています。
疾患に関しては、内科ジェネラリストとしての幅広い視点とスペシャリストとしての専門性の両立が求められますが、診療のセッティングにより求められるレベルが異なります。どの程度両立させるべきか は 、環境や個々の役割に応じて柔軟に調整する力が必要です。
一方、 “やまい”に 関しては、初期・後期研修の段階で疾患のみならず、心理・社会的要因や経済的背景を考慮したチーム医療を学べる場があることが理想的だと考えています。継続的なケアだけでなく、教育の機会としても多職種連携は重要ですが、人材(姿勢)、場所、時間、システム、そしてリーダーの存在が鍵を握ると考えています。
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※大学院生で講義として受講する場合は必ず教務課(大学院)へ問い合わせてください。
第554回川崎医学会講演会
日 時 | 令和7年1月24日(金)17:30~18:30 |
場 所 | 総合医療センター5階 カンファレンス室1 |
座 長 | 山辻 知樹 |
演 題 | 「高齢化社会におけるがん医療」 |
演 者 | 国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院 病院長 瀬戸 泰之 先生 |
我が国では死因第⼀位が悪性新生物(がん)であり、二人に一人ががんになり、亡くなる方の四人に一人ががんで命を落としている。高齢化に伴い、がん患者の45%が75歳以上とも報告されている。高齢者に対するがん医療が喫緊の課題であることは明らかであるが、その難しさも認識されている。すなわち、高齢者は千差万別であり、標準治療適応の判断に難渋することがしばしばであること、さらに、ほとんどの臨床試験が75歳以下の症例を対象にしており、エビデンスレベルの高い標準治療の確立も困難であることが指摘されている。がん細胞による個別化治療も重要であるが、高齢者がん医療では、患者本人そのものの個別化も大切である。Over-treatmentになってもいけないし、Under-treatmentになってもいけない。治療開始前の高齢者総合機能評価の重要性が認識されてきている。また、高齢者がん医療を支えるためには、社会全体の制度の在り方、医療従事者のみならず治療を受ける側(患者、家族)の認識も大切である。
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※大学院生で講義として受講する場合は必ず教務課(大学院)へ問い合わせてください。
オンデマンド講演会
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