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第265回 川崎医学会講演会
| :: 日 時 | 平成25年7月8日 17:30・18:30 |
| :: 場 所 | 附属病院 本館11階 臨床教育研修センター |
| :: 座 長 | 柏原 直樹 |
「慢性腎臓病における老化加速の分子機構」
テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンター
病理学 教授 黒尾 誠 先生
慢性腎臓病は、心血管病の早期発症や全死亡率の上昇等、老化が加速したかのような様相を呈する。
慢性腎臓病と老化に共通の病態に非感染性慢性炎症があるが、何が炎症の原因かは不明である。最近我々は、慢性腎臓病患者の血中に出現するリン・カルシウム代謝産物のCPP（Calciprotein particle）が、自然免疫反応を誘導する「内因性病原体」であることを見いだした。本講演では、CPPによる慢性炎症の分子機構、および加速する老化に対して発動される延命のための代償機構について最近の知見を紹介し、慢性腎臓病の新しい診断・治療の標的分子について議論する。
