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第251回 川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成25年2月7日(木) 17:00・18:00 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 砂田 芳秀 |
「突然変異型mtDNA分子種の逆遺伝学」
筑波大学生命環境系
教授 中田 和人 先生
近年、ミトコンドリアゲノム(mtDNA)の病原性突然変異が全身性のミトコンドリア呼吸機能不全を伴うミトコンドリア病だけでなく、神経変性疾患や糖尿病、さらには老化個体やがん組織からも散見されることが明らかとされ、mtDNAの突然変異によるエネルギー代謝の破綻が多種多様な疾患群の原因になるとして、広く注目を集めるようになった。しかし、ミトコンドリアの呼吸機能は核内DNAによっても制御されていることから、mtDNAに何らかの病原性突然変異が生じていることだけを根拠に、それが多様な疾患群の原因であるとは結論できない。
このような問題を解決し、ミトコンドリア機能の破綻病理を理解するためには、突然変異型mtDNA分子種を導入した細胞モデルやマウスモデルの樹立とそれらの活用が効果的な研究戦略となる。本発表では、1)突然変異型mtDNA分子種を導入したモデルマウス群における病態解析、2)モデルマウス群を活用した治療戦略の探索、3)突然変異型mtDNA分子種が関与する多様な生体反応型(がんの悪性化や自然免疫の惹起)についても紹介したい。