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第277回 川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成25年11月27日(水) 17:30・18:30 |
:: 場 所 | 附属川崎病院 東館9階会議室 |
:: 座 長 | 瀧川 奈義夫 |
「高額薬剤と国家財政問題の解決策」
中目黒消化器クリニック
院長 田淵 正文先生
グリベックを皮切りに、分子標的薬剤が数多く開発されて、広く臨床応用される時代となった。分子標的薬剤は、そのほとんどが海外で開発されたものであり、高額である。近年のそれらの輸入金額は年間約1.6兆円にのぼっている。そして、今後もその金額の増大が予想されている。一方、国と地方自治体などの行政組織が有する昨年度の債権の総金額は1108兆円である。その、返済と利子払いの合計額は、年間84兆円になっている。この金額は一般会計と特別会計の支出合計額、約230兆円の約3分の1に及ぶ。一見、危機的とも考えられるこの財政状況において、高額な分子標的薬剤など、とくに効果の少ない薬剤を、この危機的財政から支払うのはどうかという懸念がある。
この懸念に対して、行政組織の債権の本質を国家運営・経済運営の観点から深く考察しなおすことにより、また、分子標的薬剤などの高額薬剤の本質を問い直すことにより、私なりの、この問題に対する解決案・哲学を提示したい。