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第249回 川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成25年1月10日(木) 16:00・17:00 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 柏原 直樹 |
「Countercurrent urine concentration and aquaporins in avian kidney」
米テネシー大学 名誉教授
新潟医療福祉大学 特任教授
西村 宏子先生
(第226回川崎医学会講演会においてご講演いただきました)
比較生理学とは、魚類、鳥類、両生類など各種の生物の生理現象を比較研究することにより、生理学上の一般法則を明らかにする学問である。西村先生は、この比較生理学の手法を用い、生理的・病的状態での、心血管・腎臓の恒常性維持を担うホルモンであるアンジオテンシンII等の研究を行っている。今回の講演では、細胞膜上に存在し、主に腎臓で水の再吸収に関与しているアクアポリンについて講演していただく。
腎臓の糸球体で濾過される原尿は、1日に約180Lにも上るが、実際に尿として排出されるのは1.5・2リットルほどに過ぎない。つまり尿細管から集合管にかけて、多量の水が再吸収されている。この水の再吸収にアクアポリン水チャンネルが関与している。水は生命にとって不可欠であり、その細胞内の通過路であるアクアポリンは細菌から哺乳類、さらには植物にまで普遍的に存在していることがわかってきた。アクアポリン水チャンネル(AQP1、AQP2、AQP4)は、ウズラなどの鳥類の腎臓でも確認されいる。しかし、腎臓におけるその発現部位や機能は哺乳類とは若干相違がある。この生物種による違いや、生物発生学から考えられるアクアポリンの役割、疾患における意義などについて、講演していただく。