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第254回 川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成25年3月21日(木) 17:00・18:00 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 砂田 芳秀 |
「Mycobacterium lepraeによるSchwann細胞のreprogrammingとその生存戦略に果たす役割」
帝京科学大学医療科学部教授
真先 敏弘先生
Mycobacterium leprae (ML)はSchwann細胞に寄生して末梢神経障害を引き起こす細胞内寄生細菌である。MLが進化の過程で代謝系遺伝子群を含め多くの遺伝子を失うreductive evolutionを遂げた事実は、MLが自然淘汰の過程で宿主細胞の代謝などの諸機能を巧妙に乗っ取る能力を身に付けたことを示唆している。
演者はMLとSchwann細胞の相互作用を研究する過程で、MLがSchwann細胞をreprogramし間葉系幹細胞に変化させることを見出した(Masaki et al., Cell 2013)。即ちMLはSchwann細胞を自らの生存・増殖に都合のよい細胞に作り変え、その諸機能を乗っ取っていると考えられる。さらに宿主細胞を移動能力に富んだ間葉系細胞に変化させることで自らをヒトの身体中にばらまいているらしい。本発表ではMLによるreprogrammingの詳細とその生存戦略における役割について紹介する。
参考文献:Cell 152, 15-16 (2013), Cell 152, 51-67 (2013)