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第356回川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成28年1月15日(金) 17:00・18:00 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 刀祢 重信 |
アルツハイマー病(AD)研究の最前線:トリプトファン代謝異常から見た新しい分子病理像と早期診断血液マーカーの開発
日本医療研究開発機構 戦略推進部 脳と心の研究課 調査役
国立長寿医療研究センター 客員研究員
滝川 修 先生
【トリプトファン代謝異常から見た新しい分子病理像】
ADでは神経毒Aβが神経変性の原因物質とされるが、Aβ産生・沈着に至る詳細は依然として不明である。我々はAD脳で見られるトリプトファン代謝異常の解析から、神経細胞とする定説とは異なり、アストロサイトがAβ産生・沈着に関与していることを見出した。本講演ではアストロサイトの機能異常として捉える新しいADの分子病理像を示す。
【ADの早期診断血液マーカーの開発】
ADの根本治療薬は存在しないが、その前段階の軽度認知障害(MCI)において知的活動を伴う運動で進行を抑制できる。しかし、MCI診断の認知機能検査は煩雑・高価であり、安価な血液マーカーが求められている。我々は血液の網羅的オミックス解析から、MCIの血液マーカーを見出し、さらにこれらのマーカーを血液1滴で測定する半導体型測定装置の開発も進めている。一方、神経細胞由来エクソソーム中のAβとリン酸化タウ測定で高精度(・100%)にMCI診断可能であることが最近報告されている。本講演ではこれらの最新の研究成果も紹介する。