Menu
- トップぺージ
- 講演会予定
- 過去の講演会
├令和6年
├令和5年
├令和4年
├令和3年
├令和2年
├平成31年
├平成30年
├平成29年
├平成28年
・第378回
・第377回
・第376回
・第375回
・第374回
・第373回
・受賞講演会
・第371回
・第370回
・第369回
・第368回
・第367回
・第366回
・第365回
・第364回
・第363回
・第362回
・第361回
・第360回
・第359回
・第358回
・第357回
・第356回
・第355回
├平成27年
├平成26年
├平成25年
├平成24年
├平成23年
├平成22年
├平成21年
└平成20年
- オンデマンド講演会
過去の講演会
第374回川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成28年11月4日(金)17:30・18:30 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 下屋 浩一郎 |
「ALSOプロバイダーコースとチーム医療:チームSTEPPS」
恵寿総合病院家族みんなの医療センターセンター長
NPO法人周生期医療支援機構(ALSO-Japan)
代表 新井 隆成 先生
産科医療に関わる医療者が一堂に会して同じシミュレーショントレーニングを受けることで、チーム医療という目標が新たに強調されることになる。NCPR(Neonatal Cardio-Pulmonary Resuscitation)の全国普及によって、産科医療におけるマネキンを使用したチームトレーニングが国内で標準的なものとなった。NCPRコースは5年ごとにアップデイトされている。内容が5年毎に検証され、アップデイトされることで、新たなエビデンスにしたがって知識、技能、そしてチームトレーニングすべてがアップデイトを繰り返すことになる。
ALSOプロバイダーコースでは、「マタニティケアの安全性」というチャプターの中で、米国で開発された「チームSTEPPS(Team Strategies and Tools to Enhance Performance and Patient Safety)」というチームワークの概念から医療安全スキルを学習する。このチャプターをコース冒頭で学ぶことは、ALSOのシラバスにチームSTEPPSが導入されて以来、全世界のALSOプロバイダーコース共通のルールとなっている。
ALSO-Japan年次集会ではALSOプロバイダー受講者のその後の取り組みについて多くの報告が発表されている。受講後産科救急対応へ向けた施設での勉強会、実践へ向けたプロトコール作りと施設内での共有、そして実例を踏まえた振り返りとプロトコールのブラッシュアップといったチーム医療の推進活動が行われている。ALSOプロバイダーコースに参加する産婦人科医、助産師だけでなく、看護師、救急医、麻酔科医、小児科医、プライマリ・ケア医、研修医他、周産期に関わる可能性のある様々な医療者が関わりながら、「安全なお産」へ向けた取り組みが全国で始まっている。
“Advancd Life Support”と名のつく教育コースは多いが、”Advanced”とはチーム医療を発展させることに他ならない。