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第370回川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成28年9月23日(金)17:00・18:00 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 宇野 昌明 |
「脳動脈瘤のTranslational Research」
橋本友紀先生
Professor, Department of Anesthesia and Perioperative Care, Department of Neurological Surgery, University of California, San Francisco
未破裂性脳動脈瘤の診断や発見が増える中、脳動脈瘤の破裂を目的とした薬物療法が提案されている。脳動脈瘤の破裂を目的とした薬物療法の開発や、脳動脈瘤の破裂を予測するためのbiomarkerの同定には、人間の脳動脈瘤の特徴を捉えた動物モデルが有用となる。私たちの研究室では、マウスでの脳動脈瘤モデルを開発した。このモデルでは、elastaseの脳脊髄液内への一回注入と高血圧を組み合わせることにより、脳動脈瘤が形成される。このモデルでは、脳動脈瘤の破裂が、神経学的な症状をおこすので、毎日の神経学的な観察によって、脳動脈瘤の破裂を診断することができる。われわれは、このモデルを使い、脳動脈瘤の破裂の機序を研究し、脳動脈瘤破裂の予防のための薬物療法の開発を行いたいと考えている。