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第313回川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成26年12月11日(木) 教授会・管理者会終了後 (17時以降の見込みです) |
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:: 場 所 | 別館6階大会議室 | |
:: 座 長 | 福永 仁夫 |
「学童期の近視進行は予防できるか
ー眼鏡レンズを用いた2つのランダム化比較対照試験」
眼科学2
教授 長谷部 聡 先生
眼鏡レンズを用いた、学童期の近視進行抑制を狙ったランダム化比較対照試験(近視トライアル)を実施したので、原理、方法、成績について紹介する。
治療機転としてはいずれも、Earl Smithが動物モデルによって明らかにした眼軸長の視覚制御機能―網膜後方へのデフォーカスが眼軸長の伸展を促し、近視を進行させるとする原理に基づく。近視トライアルPart 1では、近業でのデフォーカス(調節ラグ)を軽減する累進屈折力レンズ(progressive addition lens: PAL)を、Part 2では、調節ラグの軽減とともに周辺部網膜のデフォーカスを軽減する特殊非球面レンズ(positively-aspherized PAL)を治療法として用いた。
軽度・中等度近視の小学生を対象として得られた、単焦点レンズ(single vision lens: SVL)に対するPAL(1.5年間)またはPA-PAL(2年間)の近視進行抑制効果は、等価球面値でそれぞれ平均0.17D(抑制率15%)と0.27 D(20%)であった。
結論として、PALは統計学的には有意に近視進行を抑制するものの、臨床的治療としては効果が十分あるとはいえない。また、レンズ周囲に設けた非球面化は、PALの抑制効果を大きく増強させることはなかった。