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第192回 川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成22年9月29日(水) 17:30・18:30 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 柏原 直樹 |
「Klotho蛋白によるリン代謝と老化の制御機構」
テキサス大学
サウスウエスタンメディカルセンター
准教授 黒尾 誠 先生
Klotho遺伝子は、早老症を呈する突然変異マウスの原因遺伝子として同定されました。Klotho遺伝子の欠損は老化を加速し、過剰発現はマウスの寿命を延ばします。その後、Klotho蛋白はリン利尿ホルモン(FGF23)の受容体であることが解明され、Klotho欠損マウスでは、リンの蓄積が老化を加速していたことが分かりました。ヒトでは、リンの蓄積は慢性腎臓病の予後を悪化させる危険因子と認識されていますが、それは老化を加速しているからかもしれません。本講演では、KlothoとFGF遺伝子ファミリーによって制御される代謝内分泌系と老化の関連について議論したいと思います。