川崎医学会講演会

  • トップページ
  • 講演会予定
  • 過去の講演会
  • オンデマンド講演会
  • 川崎医学会
  • テレビ会議システム

Menu

  • トップぺージ
  • 講演会予定
  • 過去の講演会
    ├令和6年
    ├令和5年
    ├令和4年
    ├令和3年
    ├令和2年
    ├平成31年
    ├平成30年
    ├平成29年
    ├平成28年
    ├平成27年
    ├平成26年
    ├平成25年
    ├平成24年
    ├平成23年
    ├平成22年
     ・第196回
     ・第195回
     ・第194回
     ・第193回
     ・第192回
     ・第191回
     ・第190回
     ・第189回
     ・第188回
     ・第187回
     ・第186回
     ・第185回
     ・第184回
     ・第183回
     ・第182回
     ・第181回
     ・第180回
     ・第179回
     ・第178回
     ・第177回
     ・第176回
     ・第175回
    ├平成21年
    └平成20年
  • オンデマンド講演会

 過去の講演会

 第187回 川崎医学会講演会

:: 日 時 平成22年8月18日(水) 16:00・17:00
:: 場 所 図書館小講堂
:: 座 長 石原 克彦

「免疫系エフェクター細胞の産生制御に関わる血液幹細胞・前駆細胞の多様性」

Paul W Kincade博士
オクラホマ医学研究財団
免疫生物学と癌研究プログラム、プログラム長

2002-2003 アメリカ免疫学会(AAI)会長
2004-2005 アメリカ実験生物学会連盟会長
2006-   ISI List of Highly Cited Scientists

 セルソーターにより造血組織である骨髄細胞を小さな細胞集団に分画することが可能となり、次々と新たなリンパ球前駆細胞が同定され、血液幹細胞の多様性が明らかとなった。血液幹細胞の分化過程において多能性は徐々に失われ、様々な段階で運命が決定される。成熟血液細胞を供給する能力の異なる大小様々な前駆細胞集団が存在し、一つの細胞系譜が複数の経路から発生し得るということは、感染症において産生する細胞の型と数を劇的に変化させるという適応性を造血系に与えている。

 最近、病原体の産物によるToll様受容体の刺激により造血能が変化することを明らかにした。急性の曝露は血液幹細胞を活性化し、末梢へ動員する細胞を増加させるのみならず、前駆細胞の分化の方向性をも変化させる。少量の慢性曝露は、血液幹細胞の自己複製能喪失と骨髄系造血優勢といった永続的変化の原因となる。リンパ球造血能の喪失、特定幹細胞亜集団の増大・縮小といった変化には加齢性変化と共通点があり、軽度な持続的感染によって免疫系の老化が進行すると考えられる。

:: このページのトップへ

Copyright © 2008 Kawasaki Medical University. All Rights Reserved.