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第181回 川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成22年6月9日(水) 16:30・17:30 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 宮本 修 |
「神経・グリア細胞の再生-最近のトピックス」
香川大学医学部 脳神経生物学
板野 俊文 先生
長い間(約100年)、神経細胞は再生しないと信じられてきた。しかし、今世紀に入り、神経細胞がヒトでも再生することが示され、この神話は崩壊した。
一方、脳の多くの部分を占めるグリア細胞(3種、または4種)が再生修復することはよく知られていたが、グリア細胞自身の機能については不明な部分も多く、神経細胞ほど興味を持って、研究されていたわけではない。だが、最近、アストロサイトを皮切りに、他のグリア細胞の機能が明らかになり、神経細胞とグリア細胞は協調して各種の働きを行っていることが明らかになってきている。
また神経細胞とグリア細胞の再生、修復も相互に関連し、従来言われているような、別々の再生過程ではないことが、報告され始めた。
今回の発表では、当教室の研究結果を中心に、これらの話題をお話し、ご批判を仰ぎたい。