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第390回川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成29年5月9日(火) 17:00・18:00 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 山内 明 |
「サイトカイン・ケモカイン基礎研究に基づく免疫難病克服のための
Translational Research」
東京大学医学部・大学院医学系研究科分子予防医学分野
教授 松島 綱治先生
1980年代のはじめ米国NIHにて、ヒトIL 1αとβの精製を行い、IL 1β活性体を明らかにしました。この仕事は、Caspase 1の遺伝子クローニングならびに今日の自己炎症症候群発見の基盤となりました。1987年には、IL 8、1989年にはMCAF/MCP-1を発見し、世界の製薬企業がケモカインを標的とした、抗炎症剤・免疫制御剤の開発に入りました。私は、協和発酵キリン(株)とともにヒトケモカイン受容体に対する単クローン性抗体を作製し、CCR4がアレルギーに関連するTh2のみならずATLLに選択的に発現することを見いだし、ヒト型抗CCR4抗体は2012年日本でATLLに対する治療薬として承認され、日本発最初のがん領域での抗体医薬となりました。現在、免疫抑制細胞TregもCCR4陽性であることから、がん免疫抑制解除薬として同抗体と様々な免疫チェックポイント抗体併用治験が国内外で進行中であります。また、がん免疫治療薬開発のために、CCR2阻害剤やヒト型抗CD4抗体の臨床治験をAMED研究代表者として準備しており、自らのシーズを臨床の場で検証しようとしております。