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第406回川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成29年12月18日(月) 17:30・18:30 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 樋田 一徳 |
「がんの個別化医療を目指したRNAプロセシング制御研究の展開」
徳島大学大学院医歯薬学研究部
医科学部門社会医学系
准教授 増田 清士 先生
21世紀に入りヒトゲノム配列が解読されゲノム機能に注目が集まることで、複雑な遺伝子発現の制御機構が明らかにされつつある。RNA機能についても、様々な転写制御機構のみならず、スプライシング、核外輸送、RNAの安定化、翻訳に至るまでの多層的な転写後プロセシングの重要性が認識され、その異常と病態との関連の解明も進んできている。我々は、RNAプロセシングの中心的役割を担うRNA結合蛋白質(RBP)に着目してこれまで研究を展開し、最近では消化器癌の発症や悪性化に関与する複数のRBPの機能異常とその分子機構を解明し報告した。これらの成果は、Druggableな遺伝子変異の少ない難治がんの克服に寄与し得る新たな分子標的となる可能性がある。本発表では、食道扁平上皮がんにおけるRNAプロセシング異常によるがん細胞悪性化の分子機構とこれに対する特異的介入法の探索を例に、がんの個別化医療を目指した最近の研究成果を紹介したい。また、ゲノム解析技術を基盤に臨床科の様々な臨床的課題に取り組む共同研究として、新規がん診断や予後予測のマーカー探索や、非侵襲性コンパニオン診断法の開発研究についても紹介したい。