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第382回川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成29年2月17日(金) 17:30・18:30 |
:: 場 所 | 総合医療センター5階カンファレンス室1 |
:: 座 長 | 猶本 良夫 |
「食道がん集学的治療の現況と展望」
慶應義塾大学医学部 外科学教授
慶應義塾大学病院 副病院長、腫瘍センター長
北川 雄光 先生
日本臨床腫瘍研究グループ(Japan Clinical Oncology Group, JCOG)では、標準的な食道癌集学的治療法を開発するために継続的な第Ⅲ相ランダム化比較試験を施行してきた。切除可能な臨床病期Ⅱ・Ⅲの胸部食道癌に対して、5-FUとCDDPを併用した術前vs 術後補助化学療法の比較試験(JCOG9907)が遂行され、術前化学療法が標準的治療として位置づけられた。一方、手術単独療法の局所制御能、長期成績が十分でない欧米において、補助療法としての化学療法はパワー不足と認識され、CROSS試験に代表される術前化学放射線療法が標準的に行われている。本邦の優れた手術療法とより強力な化学療法であるDocetaxel、CDDPおよび5-FUの3剤併用療法、欧米で行われている化学放射線療法を術前治療として組み合わせた場合の長期成績を現在の標準治療である術前FP療法との比較において検証するJCOG1109が開始され、その動向が世界からも注目されている。
今後、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬を含む新規抗腫瘍薬剤の開発や放射線照射技術のさらなる進歩により、これらの集学的治療で根治可能な症例の選別、正確なリンパ節転移診断、リンパ流の解析による手術療法の合理的個別化が重要な課題となる。