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第350回川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成27年11月11日(水) 17:00・18:00 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 濃野 勉 |
『BMPシグナルの骨格形成における遺伝的機能解析-BMPは本当に骨を作る因子なのか?』
ミシガン大学歯学部生命材料科学学科 三品 裕司 先生
BMP(Bone morphogenetic Protein、骨形成因子)はその名の通り、軟組織中に骨を誘導する物質として発見され、欧米では骨折の治療時にBMP が利用されている。骨を作る細胞、骨芽細胞特異的にBMP 受容体をノックアウトすると、予想とは反対に却って骨の量が増加した。
またコラーゲンの架橋などにも変化が見られ、力学的特性が上昇した。変異マウスに機械的ストレスを与えると骨量がさらに増加し、力学的特性も変化した。これらの結果はBMP シグナルは骨の形成そのものには必須ではなく、骨の量や質を保つための重要な因子であることを示している。またBMPによる骨の誘導、形成は従来考えられていたような比較的単純な機構ではなく、骨の代謝や他の組織との相互作用を含めた個体レベルでの考察が必要である事を示唆している。