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過去の講演会
第206回 川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成23年6月21日(火) 17:00・18:00 |
:: 場 所 | 校舎棟 M-702 |
:: 座 長 | 福永 仁夫 |
「重症患者管理における急性血液浄化法の変遷」
麻酔・集中治療医学3 教授 片山 浩
我が国の集中治療の現場に、持続血液浄化法の概念がやってきたのは1970年代の終りであった。それ以降急速に広がりをみせ、今や全国のICUで日夜血液浄化が行われている。我が国は保険医療制度が普及しており、持続血液浄化法に使用できる置換液量も制限を受けている。一方で重症患者、特に敗血症を背景に持つ患者の場合、『大量』血液浄化が有効であるということが2000年頃から言われてきた。しかし2008年、2009年に相次いで報告された大規模RCTにより、大量血液浄化による予後の改善効果は示すことができなかった。現時点では『過少血液浄化法が生命予後を悪くする』という危惧がなされている。
「ポリオワクチンの光と影・根絶計画そしてワクチン関連麻痺」
小児科学 教授 中野 貴司
1960年代初頭のわが国は未曽有のポリオ大流行を経験していたが、その惨状を救ったのが緊急導入された経口生ポリオワクチン(oral polio vaccine, OPV)であった。世界各国とWHO・UNICEFなどの連携により展開されてきたポリオ根絶計画でも、OPVは地球上のいたるところで素晴らしい効果をあげてきた。しかし、OPVには弱点がある。弱毒化されたワクチン株であるが、野生株ポリオウイルスがもともと有する神経病原性を復帰し、被投与者や周囲の者にポリオ同様の麻痺を発症させることがある。演者がアフリカや中国で携わってきた根絶計画と今後のポリオワクチンの方向性について紹介する。