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第213回 川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成23年7月22日(金) 17:00・18:00 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 柏原 直樹 |
「THE (PRO)RENIN RECEPTOR AND ITS FUNCTION」
Genevieve Nguyen
Director of Research at the French National Institute for Health and Medical Research
レニン-アンジオテンシン(RA)系の研究が進むにつれ、(プロ)レニン受容体の機能が次第に明らかになりつつある。種々の動物研究により、(プロ)レニン受容体の抑制が糖尿病や本態性高血圧のような病態の臓器保護を考えるための新しい視点を提供するに到っている。我々は、2002年、1回膜貫通型蛋白である(プロ)レニン受容体をクローニングし同定した。(プロ)レニン受容体は、脳・心・肺・肝・腎・骨格筋・ 脂肪組織・胎盤に存在する。この受容体は主にレニン前駆体プロレニンと結合し、レニンに対しても弱い結合親和性を有する。(プロ)レニン受容体は、それまで活性はないと考えられていたレニン前駆体プロレニンを非蛋白融解的に活性化し、アンジオテンシンIIとは独立した Mitogen-activating protein (MAP) kinasesやExtracellular signal-regulated kinases (ERK) 1/2のリン酸化といった細胞内シグナルを有すると考えられている。
近年、明らかとなったこの(プロ)レニン受容体の生化学特徴、および、その生理学的重要性を講演したい。