Menu
- トップぺージ
- 講演会予定
- 過去の講演会
├令和6年
├令和5年
├令和4年
├令和3年
├令和2年
├平成31年
├平成30年
├平成29年
├平成28年
├平成27年
├平成26年
├平成25年
├平成24年
├平成23年
・第225回
・第224回
・第223回
・第222回
・第221回
・受賞講演
・第220回
・第219回
・第218回
・第217回
・第216回
・第215回
・第214回
・第213回
・第212回
・第211回
・第210回
・第209回
・第208回
・第207回
・第206回
・第205回
・第204回
・第203回
・第202回
・第201回
・第200回
・第199回
・第198回
・第197回
├平成22年
├平成21年
└平成20年
- オンデマンド講演会
過去の講演会
川崎医学会総会・医学会賞受賞講演会
::日 時 | 平成23年10月13日(木) 15:00・ 総会 (総会終了後 ひきつづき受賞講演会) |
::場 所 | 図書館小講堂 |
::座 長 | 大槻 剛巳 |
●機関誌論文賞受賞
「ラット急性心筋梗塞におけるサイモシンβ4プラスミドの心筋瘢痕化抑制降下に関する検討」
心臓血管外科学 久保 裕司先生
多くの生体組織でその存在が確認されているペプチドであるサイモシンβ4は最近では心筋の修復、再生作用の報告が注目され、既にマウスではサイモシンβ4ペプチドを用いてその効果が報告されている。我々はサイモシンβ4ペプチドと遺伝子治療としてのプラスミドの効果との比較検討を行い、ラット腹部異所性心移植モデルで、プラスミド群とペプチド群で心筋瘢痕率の有意な抑制効果があり、プラスミド群ではペプチド群に比べて心筋瘢痕率が小さい傾向が見られたが有意差は無かった。
●機関誌論文賞受賞
「血管内皮細胞PDK1シグナルの糖脂質代謝、肥満形成における生理的役割の解明」
糖尿病・代謝・内分泌内科学 俵本 和仁先生
本研究では血管内皮細胞特異的PDK1欠損(VEPDK1KO)マウスを作製し、血管内皮細胞におけるPDK1シグナルの糖脂質代謝、肥満形成における生理的役割を解析しましたので、ご報告します。
●研究奨励賞受賞
「骨髄異形成症候群由来細胞株MDS-Lに対するレナリドミドの影響」
香川県立中央病院 松岡 亮仁先生
近年5番染色体長腕欠失(5q-)を有する骨髄異形成症候群(MDS)においてレナリドミドが貧血の改善に加えて細胞遺伝学的効果をもたらすことが報告された。5qには複数の癌抑制遺伝子が局在しており、レナリドミドが何らかの機序によってそれらの発現に影響を与え、異常クローンを排除するという可能性が示唆されるが、そのメカニズムは不明である。今回我々は5q-を有するMDS由来細胞株MDS-Lを用いてレナリドミドの影響を検討した。MDS-Lの培養系にレナリドミド10µMを連日添加すると、アポトーシス誘導とともに複数核細胞が出現・増加した。一方フローサイトメトリーを用いたDNA ploidy解析でも多倍体細胞を認めたが、これらの所見は細胞質分裂阻害作用によることがわかった。マイクロアレイ解析の結果分裂期関連分子群の発現低下を認め、レナリドミドの細胞周期への影響が示唆された。中でもkinesin family member 20A(KIF20A)は5qに局在していることから、現在本分子に注目して検討を進めている。