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第215回 川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成23年7月29日(金) 16:00・17:00 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 瀧川 奈義夫 |
「HIV-1研究の最前線
-抗HIV-1宿主因子とウイルス蛋白の攻防-」
京都大学医学研究科 血液・腫瘍内科学
高折 晃史 先生
エイズは、1981年に最初の症例が報告されて以来、その後すぐに原因ウイルスの分離・同定がなされ、その遺伝子構造が明らかにされた。それは、やがて各種のウイルス酵素に対する阻害薬の開発へとつながり、エイズを“不治の病”から“慢性疾患”へと変えた。このように、新たな病気の発見からこれほど急速に病気の原因、治療法が開発された例は過去には見られない。これらを可能にしたのは、エイズという病気を治そうとする基礎、及び臨床の研究者の絶え間ない努力であり、本講演では、これらの進歩の基礎にあるエイズ研究の最近のトピックスとして、抗HIV-1宿主因子に関する話をしたい。
近年、HIV-1感染を制御する抗HIV-1宿主因子が次々と同定された。これらのタンパクは、HIV-1の標的細胞が本来有している細胞内因子であり、「内因性免疫(Intrinsic Immunity)」という概念でとらえられる。これらの宿主因子の発見は、多くはウイルスアクセサリー蛋白の研究に端を発している。すなわち長年におけるウイルス蛋白研究より、多くの宿主因子の存在が明らかとなり、それら宿主因子/ウイルス蛋白間の相互作用に関して現在精力的に研究が進められている。本講演では、そのなかでプロトタイプとなったAPOBEC3GとVifに関する話題を我々のデータを交えながらお話ししたいと思います。