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過去の講演会
第174回 川崎医学会講演会
:: 日 時 | 平成21年12月22日(火) 17:00・18:00 |
:: 場 所 | 図書館小講堂 |
:: 座 長 | 福永 仁夫 |
「DNAウイルス(SV40T抗原)により誘発したマウス水晶体上皮腫瘍を用いた 新たな癌治療戦略の開発」
産婦人科学 教授 中村 隆文
正常な免疫を有するマウスで発癌の進展が観察でき、しかも長期間生存する遺伝子改変発癌マウスモデルを作製した。同マウスを用いてサイトカインが誘発する炎症と癌の進展の関係について観察し、自然免疫であるマクロファージやNK細胞が腫瘍進展に関与しているか検討した。また抗炎症治療による癌の制御が可能であるかを検討した。さらに自然免疫を賦活すると考えられている漢方薬(十全大補湯や補中益気湯などの補剤)が腫瘍の進展や担癌マウスの寿命に影響を与えるかも検討した。また同マウスを用いてDNAウイルスにより発生した癌のp53/Rbの癌抑制遺伝子をターゲットにした遺伝子治療の有効性につても検討した。
「骨強度・骨質からみた骨粗鬆症」
放射線医学(核医学) 教授 曽根 照喜
骨粗鬆症における骨の強度は、骨密度の測定によりある程度評価できるが、骨密度のみでは骨強度のすべてを説明できず、その他に骨の構造や材料特性などが関与している。一般に、骨密度以外の骨強度規定因子はまとめて骨質(bone quality)と呼ばれ、近年注目されている。講演会では骨質評価の現状と展望について概説する。